久しぶりのロンドンで、キャッシュレスの普及が気になったお話。 New!

こんにちは。花祭窯おかみ&アートエデュケーターふじゆりです。

昨年末、六年ぶりにロンドンに行って参りました。前回滞在時と大きく変わったと感じたのは、やはりキャッシュレスの普及です。

ロンドンでのわたしの楽しみは、視察で訪問する美術館の数々。ロンドンの美術館博物館は、入場料無料で寄付制のところがほとんどです。ところが、コロナ禍前にはエントランスにいくつも並んでいた募金箱が、姿を消していました。代わりに設置されていたのは、寄付を促すQRコード。予想外の事態にびっくりしてしまいました。

仕方がないので、寄付方法の一つとして用意されている、館内マップを購入することに。その地図の購入にも、現金が利用できる窓口がほとんどなく、キャッシュレス推奨。募金箱に入れようと硬貨を準備していたのが、かえって手間取る結果になってしまいました。今思い返すと、QRコードでの寄付にチャレンジせずに帰ってきてしまったのが悔やまれます。

一方で「子どもたちが歳末助け合い募金の箱を抱えて立つ」風景は、クリスマスシーズンのロンドンでも健在でした。わたしが見かけたのは、食料品調達に出かけたスーパーマーケットでのこと。レジを出たすぐ先で、クリスマスコスチュームを身に着けた、カブスカウトらしき子どもたちが、募金箱を手に、買い物帰りの人たちに声をかけていました。

ところが、スーパーでの支払いこそ、ほとんどの人がキャッシュレスで、現金を持ち合わせていません。「気持ちはあるけれど、現金がないのよね」的な表情をしつつ、募金箱の前を通り過ぎる人たちの姿が見られました。

次回ロンドンに行ったときは、カブスカウトの人たちも、QRコードを手に募金活動をしているかもしれない…なんてことを思った、ロンドンでした。もちろん、キャッシュレス普及の便利さをたくさん感じた旅でもありました。


花祭窯おかみ・ふじゆり(藤吉有里)

「古伊万里」の名で知られる肥前磁器の伝統工芸文化、技術を基にした窯元「花祭窯」のお内儀。おかみとして窯を支えつつ、自らもアートエデュケーターとしてMeet Me at Artを主宰する。

花祭窯(はなまつりがま)
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