腸内で起こる発酵と腐敗

日ごろから、自分もしくは家族の便やおならのニオイがキツイと感じる場合、腸内環境が悪い状態、すなわち腸内で「腐敗」や「異常発酵」が起きていることが考えられます。逆に便通が快調でニオイが少ない人は、腸内環境が良好で腸内で上手に「発酵」が起こっていると言えるでしょう。

腸内で起こる「発酵」とは食べて栄養を吸収したものの残りが善玉菌優位で分解され、腸内を良好に保つ酸を発生しながら、ふわふわとした適度なやわらかさの便ができることです。ニオイも少なく、いきまずにするっと出すことができます。

パンの発酵に例えるとちょうどイースト菌がパンを膨らませる「発酵」と同じような感じです。菌が上手に働かず「発酵」に失敗するとペシャっとして硬いパンになってしまうのも同じですね。食べ物による影響も大きく、肉食過多だと腐敗しやすくなるので、穀物、野菜、肉や魚などのバランスがとれた食事を心がけ、腹8分くらいを目安に摂るようにすると「発酵」がおこりやすくなります。

「腐敗」や「異常発酵」は有毒なガスを発生するだけでなく発がん性の物質を生成する原因にもなりますので、自分でできる予防策として、毎日の便チェックでニオイや形などを確かめるようにしてくださいね。

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