【便秘解消情報】必読!違いが分かる!賢い便秘解消法の選び方

インターネットが普及した現代では、その気になれば1日24時間、世界中のありとあらゆる情報をリアルタイムでキャッチすることができます。

しかし、残念ながらほとんどの人は、この膨大な情報の洪水に押し流されてしまっているのではないでしょうか。情報を自分の健康や美容に生かすどころか、氾濫する情報に振り回されて立ち往生しているように思えてなりません。

「情報化時代」ではなく、まさに「情報渦時代」ですね。かといって、必要のない情報を完全にシャットアウトすることはできません。唯一の方法は、自分の中に便秘解消法や商品を選択するときの基準をしっかり備えることです。要するに「自分のモノサシを持つ」ということでしょう。

自分のモノサシをしっかり持っていれば、「これさえ食べてれば簡単にやせる!」「これを飲んだらすぐに便秘が治る!」などという甘い言葉に流されずにすみます。

みんなが飛びついていても「みんなは動かされるかもしれないけど、これは自分にとって得にはならない」という見方、考え方ができます。これからは、自分にとって有益な情報か否かを選択し、判断する目をしっかり養いましょう。

このページでは、あとで後悔しないために賢い便秘解消法や商品の選び方をご紹介します。

便秘薬

突然ですが、誰かに後ろから「ワッ」と驚かされた経験はありますか?最初はかなりビックリしますが、何回も繰り返されるとそのうち慣れてきて驚かなくなります。

なぜこんな話をするのでしょうか?それは便秘薬を飲んだあとの腸の反応と似ているからです。便秘薬を飲み始めると、最初のうちは驚くほどよく効きます。今までお腹パンパンでツラい思いをしていたので、そのすっきり感に驚かれることでしょう。

しかしそれは最初だけです。繰り返し使っているうちにからだが刺激に慣れてきて、しだいに効きが悪くなってくるのです。極端なケースでは、1日に200粒の便秘薬を飲んでいる女性もいるほど。とくに体型を気にする若い女性、モデルなどに多いようです。わたしは便秘薬を「腸が仕事をしなくなる薬」と考えています。便秘薬は薬物の力で無理に腸を刺激して便を排出させるものです。飲み続けると腸が本来持っている「自力で排便する力」を弱めてしまいます。要するに自ら「飲まないと出ない体質」を作ってしまうのです。

また、便秘薬は腸内にいる善玉菌も一緒に出してしまいます。その後、腸内に棲みつくのは決まって悪さをする悪玉菌です。便秘薬に頼ってばかりいると、いつまでたっても善玉菌が定着しません。

善玉菌には「便秘を解消する」「免疫力が高まる」「大腸がんを予防する」「肌の調子が良くなる」など美容・健康にとても良いはたらきをしますが、その善玉菌を便と一緒に出してしまうのはなんとももったいない話です。便秘解消の基本は食生活の改善と運動、水分です。一時的な使用なら問題ありませんが、便秘薬では根本的な便秘解消にはならないことを覚えておいてくださいね。

漢方薬

センナやアロエなどの漢方薬やハーブなど、漢方が主体のものは副作用も少なく、安全だとは思っていませんか?「漢方薬」「ハーブ」ときくとなんだか自然で安全なイメージがありますが、腸を無理に刺激して排便させるしくみは一般的な便秘薬と同じです。長期的に飲み続けると、腸が色素沈着を起す場合があります。

これらの植物の葉には「アンソラシン」とよばれる化学物質が含まれています。飲み続けると腸壁が色素沈着を起し、まるでヘビの皮のようになってしまいます。色素沈着を起すと神経に影響し、腸の動きが弱くなります。そして伸びきったゴムのようになってしまうのです。ご存知の通り、いちど伸びきったゴムはもう元には戻りません。
また、これは西洋薬にも漢方薬にも同じことが言えますが、腸を無理に刺激し続けるとかえってけいれん性便秘(ストレス性便秘)と起してしまうので気をつけましょう。

オリゴ糖

便秘でお悩みのあなたなら、オリゴ糖を一度は試されたことがあるのではないでしょうか。オリゴ糖は、バナナやたまねぎ、大豆などの食品に多く含まれています。オリゴ糖の特徴としては「ビフィズス菌をふやす」「消化・吸収されにくい」「血糖値の急上昇を防ぐ」などがあります。

オリゴ糖さえとっていれば腸内の健康が保てるかといえばそうではありません。食物繊維や乳酸菌も合わせてとらないと効果は半減します。オリゴ糖だけと続けているかたがいますが、食事は色んな食材からバランスよく。これが基本です。

※オリゴ糖は摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあります。とりすぎに気をつけましょう。

乳糖(牛乳)

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ。体質によっては牛乳を飲むと下痢をしてしまう人がいます。それは牛乳に含まれる「乳糖」が関係しています。

「乳糖不耐性」という日本人に多い症状なのですが、日本人がむかし農耕民族であった証拠だといわれています。乳製品摂取の歴史が短い日本人は、乳糖を消化する酵素「ラクターゼ」を持たない人が多く、国民のほとんどが大なり小なり牛乳を飲んで消化不良を起しているといわれています。

お腹の調子が悪くなるこの乳糖の性質を利用した商品がありますが、下痢をおこすとカルシウムをはじめとする色んな栄養素を一緒に排出させてしまうので摂りすぎには注意してください。便秘解消はあくまでも自然なお通じが基本です。

ヨーグルト

「生きてそのまま届く」というヨーグルトをよく見かけます。ほかにもフルーツ入り、寒天入りなど種類はさまざまです。ヨーグルトは牛乳、または脱脂粉乳を乳酸菌で発酵させたものです。

その乳酸菌を腸内に届けるといわれているヨーグルトですが、食品の発酵を助ける乳酸菌と、あなたのおなかの中に棲む乳酸菌とでは種類がちがいます。しかも、生きたまま乳酸菌を腸内に届けるのは非常に難しいでのです。

口から摂取する乳酸菌の約99%までが腸にたどり着かないまま死滅するといわれています。人間のからだにはそう簡単に外来菌を受けつけないすばらしいシステムが備わっている証拠であるともいえます。

中にはカプセルにはいったもの、胃酸などに強い乳酸菌などありますが、めでたく腸にたどりついたからといって、そのまますみ続けるとは限りません。

ヨーグルトの乳酸菌をまとめると…

●胃酸や胆汁酸によって殺菌されてしまう
●善玉菌は酸素を嫌うので、酸素に触れた乳酸菌は腸内では生き延びない
●自分に合う乳酸菌を見つけるのは難しい

「ヨーグルトを毎日食べましょう」といわれているのはそのためで、食べるのをやめると外来菌はいずれいなくなってしまいます。

便秘解消にもっとも有効なのは、もともとおなかに棲んでいる善玉菌(常在菌)をふやすことです。

ただ腸までたどりついた乳酸菌は善玉菌のえさになりますので、ヨーグルトにはまったく効果がないというわけではありません。ただ、ほかの乳酸菌をお腹で育てるのは難しいのが現状でしょう。

乳酸菌生成エキス

乳酸菌生成エキスとは乳酸菌から出る分泌物を精製したもので、乳酸菌とはまったく別物です。ヨーグルトなどの含まれる乳酸菌の多くは、腸にたどり着く前に死滅してしまいますが、この乳酸菌生成エキスは確実に腸内に届きます。

この乳酸菌生成エキスは、生きている菌ではなく死んだ菌という事実をご存知ですか? いま盛んに「生きて腸まで届く乳酸菌」というコマーシャルを見かけますか、菌は生きていても死んでいても腸内で同様の働きをすると報告されています。

ただ、乳酸菌の難しいところはその種類が多い点です。たとえば家族で同じものを食べていても自分だけが下痢に。という経験はありませんか?

それは、人それぞれ顔が違うように腸内細菌のバランスや免疫力も人それぞれ違うからです。それでなくとも、腸内環境は日々変化しており、自分にぴったりの乳酸菌を見つけるのは至難の業だといえます。さらに、この乳酸菌、すべての人によい効果をもたらすものではありません。

乳酸菌はヘルパー細胞のバランスに作用しますがそのどちらかが増えすぎても良くありません。人によってはアレルギーを引き起こしたり、関節炎などを起こすこともあり健康な人がかえって病気になってしまうこともあると報告されているので注意が必要です。

オールブラン(不溶性食物繊維)

オールブランとは小麦ふすまのことです。
小麦の粒を精製するときに取り除かれる皮の部分です。小麦ふすまにはなんと100g中50gも食物繊維が含まれています。そのほとんどが不溶性食物繊維です。口あたりがボソボソ、モサモサしているのが特徴で、これらの食物繊維は腸内で水を吸ってふくらみます。

たとえば新聞紙。水に濡れるとふやけて厚みを増しますよね。あの原理です。その大部分は便として排出されます。便にボリュームができ、それが腸壁をこすって刺激、腸の動きを活発にしてくれます。

しかし、たくさんとりすぎると困ったことが起きてしまいます。刺激が強すぎて腹痛や下痢を起こすのです。食物繊維の過剰摂取はからだに必要なミネラルまでをも吸着して排出してしまうので、とりすぎにはくれぐれも注意が必要です。

不溶性食物繊維がかえって逆効果になる場合もあります。それは腸のはたらきが低下しているときです。
腸内に便が停滞している状態で、腸の出口が「便の栓」でふさがれているようなとき、便の材料を送り込むといったいどうなってしまうのでしょう。出口がないのでお腹が苦しくなってきます。食物繊維を意識してとっているのにいっこうに便秘が良くならない場合は、不溶性食物繊維をとりすぎているのかもしれません。

このようなタイプの便秘には水溶性食物繊維が有効です。水溶性食物繊維は便の材料になるのはごくわずか。ほとんどがお腹にいる善玉菌に食べられてしまいます。お腹いっぱいになった善玉菌は仲間をふやしますので腸内を善玉菌でいっぱいにしてくれます。

さらに便秘解消に欠かせない「有機酸」を作り出し、腸を動かしてくれます。ただ、「押し出すだけ」のちょっと強引な不溶性食物繊維とはまったく違うはたらきをし、どんな便秘のタイプにも合うのが水溶性食物繊維なのです。自分がどのタイプなのか分からない場合は、水溶性食物繊維を選べば間違いありません。

水溶性食物繊維(難消化性デキストリン・ポリデキストロース・寒天)

《難消化性デキストリン》

難消化性デキストリンとは、じゃがいもやトウモロコシなどのデンプンを部分加熱したあとアミラーゼで加水分解し、脱色、脱塩して調整したものです。水溶性食物繊維入りの健康食品・清涼飲料水などによく使われています。
おなかの調子を整えたり、血糖値の急上昇を抑えてくれますので糖尿病予防にも一役買っている水溶性食物繊維です。

《ポリデキストロース》

ポリデキストロースは、科学的に合成された人工の食物繊維です。トウモロコシ由来のブドウ糖、ソルビトール、クエン酸を減圧加熱し、精製します。さらっとして扱いやすく、水に溶けやすい人工の水溶性食物繊維です。 「水溶性食物繊維入り」と書いてあるジュースによく使用されています。血糖値を下げたり、生活習慣病の予防をはじめ、整腸作用、肥満予防などがあげられます。

《寒天》

寒天の原料はテングサなどの紅藻類です。寒天はゼラチンとよく似ていますが、凝固性がゼラチンの10倍もあります。溶けにくいというのが特徴です。カロリーも少なく、ダイエット中の女性の見方です。夏場はあんみつやところてんなどがおいしいですよね。

何を選んだらいいの?

水溶性食物繊維には種類によって腸内細菌に利用され発酵しやすい「高発酵性」のものと、利用されにくい「低発酵性」のものとがあります。
水溶性食物繊維を選ぶときは、「高発酵性」のものを選ぶと良いでしょう。
下の表をご覧ください。食物繊維はカロリーがないというのはもう昔の話。今は1gにつき0kcal~2kcalとなっています。カロリーが高いほど、つまり2kcal(最高値)に近いほど便秘解消に欠かせない「短さ脂肪酸」を多く産生します。


(引用元 食新発第0217002号)

※0kcalはほとんど短鎖脂肪酸を作りません。

センナ・センナ茎・アロエ

センナは、刺激性の便秘薬に使われているほど強力な下剤です。センナは葉の部分は医薬品、茎の部分は健康食品としての使用が認められていますが医薬品としての効果はあまり変わりません。

センナで排便できるしくみをご存知ですか? 毒をからだから排出しようとするのです。
明らかに腸に負担をかける排便方法です。おなかが痛くなるのが特徴で、下痢をおこしやすくなります。そんなにカラダに負担をかけるものでは、根本的な便秘解消はできません。
また、ずっと飲み続けなければならないという悪循環に陥ります。いくら天然成分といっても、下痢をともなうようなものは気をつけてください。

健康的な便秘解消とは「腸が自力で動くようになること」です。センナは一時的な解消法であり、自力排便ができるようになるわけではないのです。

アロエは昔から「医者いらず」といわれ、民間療法でよく用いられている植物です。アフリカ原産で日本では観葉植物としておなじみですね。健康食品としてはキダチアロエやアロエベラが有名です。アロエ肉はヨーグルトなどのデザートに使われていますが葉の部分は緩下効果が高く、薬として使用されるほどです。

健康食品としての使用は認められているものの、飲みすぎて下痢をおこすと腸にとても負担をかけてしまいます。また便秘薬と同じく、刺激を与え続けると耐性がついてしまい、ある日パタッと出なくなることもあるので注意してください。

またアロエは体を冷やすので、体が弱っているときや生理中、妊娠中は避けてくださいね。また有効成分は加熱によって変質します。生の葉を用いる場合は加熱や酸化に十分注意してください。

青汁・野菜ジュース

青汁や野菜ジュースはとても体に良いものですが、大切な食物繊維は残念なことに「しぼりかす」のほうに含まれていることが多いのです。大切な食物繊維はしぼりかすに…。また、加工の段階で成分が変化しているものや、人工的なビタミン・ミネラルを添加しているものもあり、逆に栄養バランスを崩してしまうことがあるので注意が必要です。

選ぶ基準は、添加物・着色料などが一切含まれていないことです。大切な食物繊維を取り除かず、そのまま丸ごと摂取できるものがいいですね。

プルーン

プルーンはビタミン・ミネラルをバランスよく含んだ栄養食品で、欧米では「ミラクルフルーツ」として広く知られています。便秘に効果があるとしてもよく知られています。それはプルーンの緩下作用です。カリウム、マグネシウムなど腸を刺激する成分が含まれています。
ただ、摂りすぎるとお腹がゆるくなることがありますので注意が必要です。とくに妊娠中のかたは下痢を起こすようなものは避けてください。

プルーンジュースを飲むという手もありますが、一気に飲むと効きすぎて下痢を起こす場合があるので注意してください。

腸内洗浄

腸内洗浄とは、腸に水を注入して便を洗い出す方法です。民間療法などに使われています。ただ、日常的に行うのはあまりおすすめできません。
準備に時間がかかり排便するためだけに人生の貴重な時間つかいすぎるのは本当にもったいないことです。自然に排便できるようになればそれに越したことはないのです。

また、腸内洗浄で便をキレイに洗い出したら、便と一緒に大切な善玉菌まで出て行ってしまいます。あわててヨーグルトなどを食べてもあまり意味がありません。毎日のように腸内の菌を洗い出していたらいつまでたっても善玉菌が住み着きませんし、善玉菌あっての免疫力が低下してしまう可能性も否定できません。

最後に注意点ですが、高齢者や腎臓の機能が弱っているかたは、むくみを引き起こしたり、心臓によけいな負担がかかったりする場合があるので注意してください。また、腸の手術をしたことがあるかたも厳禁です。

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