第47回「母さんを頼る者」

世の学生たちは夏休みの8月。
我が娘も学生最後の年でして、割と長めの夏休みに突入しました。
学生最後というとまぁ就活に追われていたわけですが
それもなんとかケリがついたらしく
半分開き直って帰ってきてた実家にて
内定の連絡を受けておりました。

就職活動ってやつは、いつ頃から始めてどのくらいで決まるのか
比較するものと言えば自分の経験だったりしますが
それもあまりに昔話すぎて、なんか違う気がしてしまうんですけども。

娘が就活してるということは、当然周りの同級生も
頑張っているということなんですが、
これまた「就職」とか「働く」というにも
いろんなパターンがあるようで、
資格をとって突破する、家業を継ぐ、親類縁者の強力なコネがある…
など。
どれにも当てはまらないナツはなかなか内定をゲットできずに
モンモンとした日々を送っておりました。
その間幾度となく、電話しては愚痴を聞きほぼ泣きっぱなしの娘を
ひたすら慰め元気づけるという日が続いてました。

慰めながら「果たして自分の時は、こんなに大変だったんだろうか」と
思い返したんですが、あまり泣いて暮らしたような記憶もなくて。
多分、何社かは落ちてますから凹んではいたと思うけど
泣くというより怒ってたのかもしれませんなぁ。

そんんなことを思い出して、人は窮地に立つと性格が出るもんだなぁ
なんて思っておりました。


そんなこんなで、就職先が決まらないまま夏休みに突入し
我が事ながら「もう知らん!」と言って実家へと帰省してきたナツ。
帰ってきてすぐに内定が出る。

もう諦めようか、バイトで繋ごうか、実家に帰ろうか…
色々寂しい選択肢がちらついていたところへ舞い込む、内定。
嬉しいことであるはずなのに感情が追いつかず
無の表情で「なんか…内定でた…っぽい」と呟いていた。

喜んだのは私!

こんな言い方するとなんか違うって気もするけど
「これで娘の凹んだ顔見なくて済む」と言うのが大きかった。
嬉しい時は共に喜び、悲しいなら慰める。
ずっと味方ではいたけども、あまりにも泣きっぱなしの日が続くと
私もさすがにこれ以上なんと言えばいいのか分からなくなっていた
心がこもってない訳じゃないけど、同じセリフしか
頭に浮かばなくなっていたのだ。

その状況から抜け出せたことに、ひとまず喜んだ。
そして後からじんわり「納税者だねぇ」と言って
違う喜びも噛み締めた。


愚痴る日々が続いていた頃言っていた。
こんなになんでも言っていいのは、お母さんだけ、と。
そうか…泣きっぱなしだったのは、私だけに見せた顔だったわけだ。
(とか言いながらここでバラしちゃうの。ごめんよー笑)

頼ってくれたなら、ありがたい事だったのかもしれない。


そしてここにも、母さんを頼る者が。



頼ると言うよりは、単にくっついていたい病な猫。
暑いのにくっつく。
ちゃんと広い場所へと誘っても、寄ってくる。

何やら娘と同じ雰囲気を感じてしまう。

頼ってくれるうちは、どんどん甘えてほしいと言う気も
まぁしないでもないか…と思う8月でした。

(藤緒ミルカ)


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藤緒ミルカ

猫3匹とご家族のほんわかとした日常を描いたブログ、「母さんは今日も世話をやく」が、猫好きの方のみならず幅広い世代に人気のトップブロガーさんです。
現在、アメブロ公式トップブロガーとして活躍中。藤緒ミルカさんのブログはこちら(アメブロ)

 

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