ポリデキストロース

ポリデキストロースは、科学的に合成された人工の食物繊維です。トウモロコシ由来のブドウ糖、ソルビトール、クエン酸を減圧加熱し精製します。サラっとして扱いやすく、水に溶けやすい人工の水溶性食物繊維です。「水溶性食物繊維入り」と書いてあるジュースによく使用されています。

血糖値を下げたり、生活習慣病の予防をはじめ、整腸作用、肥満予防などがあげられます。

手軽に摂取できるのがポリデキストロースの利点ですが、いくら体に良いとは言え、摂り過ぎには注意してくださいね。なぜなら、下痢を起こしてしまうからです。ポリデキストロースを摂り続けた場合、ある一定の量を超えると、からだが「不要なもの」として排出してしまいます。普段からお腹がゆるい方はとくに気をつけてくださいね。

食事は栄養バランスよくとるのが基本です。ドリンクを何本も飲んで栄養バランスを崩さないように注意してください。

また、ポリデキストロースは便秘解消に欠かせない「短鎖脂肪酸」をほとんど作りません。短鎖脂肪酸は腸内を酸性に保ち、善玉菌が棲みやすい環境を作ってつくってくれます。水溶性食物繊維を選ぶときは、その「短鎖脂肪酸」をどれだけ作るかを考慮して選びましょう。

選ぶ基準は簡単です。それは食物繊維のカロリーです。食物繊維はカロリーがないというのはもう昔の話。今は1gにつき0kcal〜2kcalとなっています。

カロリーが高いと女性は気にしますが、水溶性食物繊維においてはカロリーが高いほうが便秘解消に効果的なはたらきをします。しかも、ほとんど腸内で「熱」に転換されるカロリーなので太る心配がありません。

カロリーが高いほど、つまり2kcalに近いほど便秘解消に欠かせない「酸」を多く作ります。ちなみに

  • グア豆酵素分解物  2kcal(最高値)
  • 難消化性デキストリンは 1kcal
  • ポリデキストロースは  0kcal
  • 寒天  0kcal

0kcalはほとんど短鎖脂肪酸を作りません。

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